1.07.2024

ぼくは明日、昨日のきみとデートする  七月隆文

 読書de涙活 第二弾 冬野夜空さんの作品をネットで検索しているときに、名作として

掲載されていた本作品。興味があったので読んでみました。


素直に良かった。読書にハマるきっかけとなった「記念作品」です。


★以下、ネタバレ注意!!

 主人公の男の子が、電車の中で女の子に一目惚れするところから物語が始まります。

不思議なくらい簡単に惹かれあう二人。章の間に挿入される時間軸の違うお話。


ああ、永遠に叶わない恋 反対に進む世界 たった一瞬だけの共通の時間

せめて同じ世界や並行世界だったらよかったのに…。


生死を伴う話ではないけれど、二人の時間が逆に流れていることが物語を切なくさせる

演出となっており、読み応えアリ! 最後までお互いに逢いにゆくところが、とても誠実

で悲しいけれど、読み終えたあとは穏やかな気持ちになりました。


ヒロインはこの世界とは逆の時間なのに、結果を分かっていてもその通りに演技するその気

持ちを思うと涙がこみあげてくる作品でした。


評価:★★★★★★(最高評価★×7)


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